宇宙とティアラを繋ぐダイアモンドのお話
今や結婚式で花嫁が身につけているティアラですが、
かつては王様王女様だけが身につけてることを許されていたジュエリーのひとつです。
なぜ、限られた立場の人だけが身につけていたのかご存知ですか。
実はその理由に、ティアラに込められた人類の願いが隠されているのです。
限られた立場の者だけが身につけていたティアラ。
ティアラは世界中に存在しますがある共通点を持っています。
その共通点とは。。。弧を描くライン。
思い出してみてください。
どのティアラも弧、つまりドーム型にラインを描いています。
実はティアラは宇宙(=地平線)を表していると言われています。
地平線も弧を描いていますよね。
かつての先人たちは星の位置を見て(星座を見て)季節の到来を確認していました。
例えば「あ、あの座があそこにある。ということはそろそろ畑にタネを撒く時期だな。」というように。
そして星の位置を詠むことができる人は一部の有識者だけでした。
その有識者のことを先人たちは「占い師」と呼んでいたそうです。
占い師が詠む星の位置から季節の営みがわかる。
つまり「星が万物を司る力を持っている」と思われていました。
「その星の力を手に入れたい。どうにかできないものか。」と当時の王侯は考えを巡らしましたが、星を手に入れることはできませんでした。
「では星に似たものはないだろうか。」
そこで見つかったのがダイアモンドでした。
ダイアモンドを星に見立て、星の力を頭上に頂くことで
大きな力を手に入れることができると思われていたのです。
いえ、正しくは「そう思いたい」と願われていたということでしょうか。
だから、ティアラは弧を描く水平線を描いていたそうです。
諸説ありますが、これは私が好きな宝石のお話です。
今でも花嫁がティアラを身に付けるのは、
「万物の力(幸い)を花嫁が一身に受けることができますように」という温かな願いからかもしれません。