News&Blog

選ばれなかったデザイン。

今日はお仕事帰りの女性とジュエリーミーティングをしました。夕方から夜に移り変わる街の空気が穏やかになる時間。
 
綺麗な宝石が、しかもご自身を表すデザイン画に載って出てきた時は誰もが嬉しそうな少女のような表情になるんですね。その瞬間、「あぁ、この仕事をしていて良かったー」と思う。
 
たとえばそれは、チェーンが切れてしかも一部分紛失してしまったネックレスを大切そうに箱から出した方が、そのジュエリーは直ると分かった時も同じだ。
 
大昔、ジュエリーは環境を破壊することや他にも色々な暗い問題が潜むことに悩んだ。私が売れば売るほど世界は平和にならないと落ち込んだ。大義名分の見えない仕事。
 
でもしばらくの後、それは違うという結論に至った。採掘からお客様の手に渡る間、真っ直ぐに正直に目の前の方や宝石に愛を注いで働けば、暗い歴史も調和されて0かポジティブなものになるはずだ。堂々とこの仕事を誰よりも真剣にやろうと決めた。
 
近ごろアップしているデザイン画は、いわゆる提案してボツになったものたち。でも全部愛着がある。全部に意味がある。
 
今回のは、飛び立つ際の羽が広がる様がテーマ。中心からお客様の愛が羽と共に広がっていき、未来を切り拓いて人生を自由に飛んでゆく姿を描いた。