一年後の君へ 愛を込めて
もうすぐ結婚記念日。
「何かほしいものある?」
と聞くと君は決まって
「大丈夫」
と返事をする。
「もっと甘えてくれてもいいんだよ」
と言っても遠慮がちに微笑むのがいつもの会話だ。
彼女は結婚してから、
わたしの家族と同居してくれている。
きっと気苦労も多いはずだが
そこは見せないようにいつも笑顔で元気にいてくれているんだ。
そこにわたしは心からの感謝と愛を感じている。
女性へのプレゼント。
「難しいな。花束はお願いしたし。」
と思っていたときのこと。
ちょうど妻が
切れたネックレスを修理に出してくれないか、
と言ってきた。
ネットで探し、たまたま近所に見つけて訪問した宝石店。
ひっそりこじんまりとした空間になんだか心が落ち着いた。
ここは車通りも多くなく、
部屋に日が差してそよ風が入る
隠れ家みたいだ。
「こんな宝石店あるんだなぁ」
直ったネックレスを受け取りに行った時
思い切って結婚記念日のプレゼント相談をしてみた。
「気に入ったものをずっと大切に身につける妻が喜んでくれるジュエリーを探してるんだけど、どんなデザインがありますか?」
一ヶ月後。
妻の手元にはキラキラ輝くダイアモンドリング。あまりつけないかな?と思いきや、寝る時以外ずっとつけてくれて、ニヤニヤしながら見つめたりしている。
このプレゼントを送って本当に良かったな。
またいつか、あの隠れ家宝石店に行ってみよう。
何年後かまたそう思えるように、彼女を目一杯愛する。
それがわたしのこれからの使命だ。
*この物語はフィクションです。
◇About Story◇
ここでは紹介しない、
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