以前もパパラチアサファイアについて投稿したのですが
このリングは奇跡としか言いようがない
存在です。

 

 

 

実はこのセンターには別の宝石がセッティング
されていました。
とあるお客様が所有していた美しいリングでした。
サイドのスッキリした輝きを放つバケットカットの
ダイアモンド。
そして中央には存在感のあるダークカラーの
宝石がセッティングされていたのです。

 

 

ある日、このお客様から
「パパラチアサファイアを探している」
と相談を受けました。

 

 

パパラチアサファイアはサファイアの王様。
その名が示す如くに蓮の花の色。
ピンクにオレンジが鮮やかに混じる色味で、
鑑定士たちはそれはそれは厳しい検査を重ね
ピンキッシュオレンジの中でもほんの一握りだけが
【パパラチア】と認められる幻の宝石なのです。

 

 

しかも、リングのセンターにちょうどサイズの合う
パパラチアサファイアを見つけることなど
到底不可能に思われました。

 

 

何件宝石商に問い合わせても見つからない中
諦め掛けていたところ、その奇跡は起こりました。
なんと九州にいる鑑定士仲間が持っていたのです。
サイズもちょうどピッタリでした。
鑑定士仲間の友人も私も「信じられない」と
驚きを隠せなかったのです。

 

 

そして今、この天上界に咲くかのような
蓮の美しい花の色合いが
お客様のお手元で輝いていることも
不思議な巡り合わせ。