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矛盾する感情と、その間のゆらめき

Reform
K18 yellow gold onyx ring into the Platinum one.

板状のオニキスのをイエローゴールドのリングからそっと外し、プラチナを使ったリングへと生まれ変わっていただきました。

ユニセックスなデザインはお客様のご依頼。立体的なアームの中央部分はマット加工にし、留めたダイヤの輝きを引き立たせています。

「母親の遺品をいつも身につけていたいから、それらを使って自分用の指輪を作りたい」とご相談をいただきました。これまではお仕事柄もあり、全くジュエリーを着用なさらなかったそうです。そこで今回はこの方自信を表す(例え本人がモノを言わなくても)、名刺がわりになるようなデザインを提案しました。じゃらじゃらつけないならそのくらいの方がかっこいい。

一つの対象を見て感じることは千差万別でそこに正しさや誤りはありません。”どう思ってくれても構わない”という潔さも込めています。

ご依頼主を表現するならば”素直さと優しさ、凛と立とうとする意志の狭間におけるゆらめきに温かさを感じる人”。

今回は石をリフォームに使用するだけでなく、たくさんお預かりしたジュエリーの地金も溶かして新たなジュエリー製作に使用しています。