鑑別とカラードストーンの長い旅
「リメイクをお願いする前に、この宝石が何なのか調べていただけませんか。」
お客様からご連絡いただいたのが先週のこと。
それからどんな宝石に出会えるのかドキドキ楽しみにしていたところ、
とてもみずみずしいグリーニッシュブルーのリングが目の前に表れました。
光にかざすと内側からレッド、イエロー、パープル、オレンジなど
七色のレインボーカラーがキラキラ輝いています。
また素敵な出会いをしてしまいました。
宝石が何の石なのかを検査することを「鑑別」と言います。
一方、よく聞くのが「鑑定」だと思うのですが
それはダイアモンドの成績証明書のこと。
明瞭な国際基準でダイアモンドをグレード付ける検査のことです。
今回は鑑別を行います。
HAYASEでは鑑別資格所有者 最低2名以上で精密に検査をします。
でも私の胸の中はドキドキしています。
あなたは私の手元にやって来るまでどんな旅をしてきたの?
どこの国で生まれたの?
誰があなたを見つけたの?
一体どんな風景を見つめてきたの?
そんな質問を胸の中で反芻しながら
ルーペを握りしめます。