ネオンアパタイト、マリガーネット、ピンクスピネル
◇ネオンアパタイト
0.32ct
アパタイトの鉱物結晶は複数の形状を示し、まるで別の宝石と誤ってしまうこともあります。
だからなのか、語源はギリシア語で”騙す””ごまかす”という意味のapate。
まるでトルマリンのようにもアクアマリンのようにも見えるのは、見る角度によって異なる色が見える多色性をもっているからです。
鉱物概要
鉱物:アパタイト
色:イエロー、グリーン、イエロイッシュグリーン、ブルー、パープル、ホワイト、クリア、グレー、ピンク、レディッシュパープル
屈折率:1.63〜1.64
比重:3.10〜3.35
モース硬度:5
◇マリガーネット
0.45ct
グロシュラーガーネットとアンドラダイトが混ざり合ったマリガーネットは、2種類の鉱物性質を持つ珍しい宝石です。
1994年にアフリカのマリ共和国で発見された美しい黄色のガーネット。その後もマリ近郊で多く見つかったため産地に由来して、この名がつきました。
鉱物概要
鉱物:ガーネットグループ
色:すべての色
屈折率:1.714〜1.888
複屈折率:なし
比重:3.47〜4.15
モース硬度:6.5〜7.5
◇ピンクスピネル
1.57ct
8月の誕生石のスピネル。
実は長年ルビーと間違えられてきた歴史があります。
イギリスの王冠で有名な14世紀の黒太子のルビーは、実はレッドスピネルというのはとても知られている話です。
この写真のようにピンクが強い石の石因は、少量のクロムです。クロム含有量が高いほど強い赤が発生します。
鉱物概要
鉱物:スピネル
色:レッド、オレンジ、ピンク、パープル、ブルー、ブラック
屈折率:1.715
複屈折率:なし
比重:3.60
モース硬度:8