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美しき未来へ、オパールの夢

 

まるで朝焼けの空のように見る者の視線を集める
この魅力的な宝石は、オパールです。

青、緑、黄色、ピンク、紫、水色と
さまざまな色合いが内面から溢れ
また時には光の加減によって別の色が顔を覗かせる
一瞬たりとも目が離せない不思議な宝石。


子供のころにいくら見ても見飽きることのなかった
万華鏡。まさにオパールは、そんな万華鏡のように変幻自在に姿を変えます。


古代ローマでは、オパールを
「愛と希望の象徴」
とし、”とても価値が高い宝石”を意味する
オパルスと名付けました。
そして今日の名称があります。


紀元75年間、ローマの学者プリニウスは


「複数のオパールの中にはすばらしい動きが見られるものがあり、それは画家の描く最も深みのある豊かな色彩と同等のものである。他にも燃え盛るイオウの炎のように見えるものや、燃え上がる油の鮮やかな炎なように見えるものさえもある。」


と述べました。


画家が描く豊かな色彩
燃え上がる炎
熱く虹色に光る鮮やかな油


なんともドラマチックな表現ですね。
それほどまでに人々が虜にされたのでしょう。


地球の奥深く、1500から3000年前に形成された
鉱床の中で誕生する小さな宇宙。


写真からもこの深遠な美しさが伝わるでしょうか。
この鮮やかな宝石を眺めていると、
混沌とした今でも未来への大きな希望を感じずにはいられない。
そんな気分になってくるから不思議です。