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君はこんぺいとう 《About Story》

◇君はこんぺいとう
私はピンクが嫌いだ。

 

子どもの頃から童顔で
身長が低くて
中学高校の時は後輩になめられるのが心底嫌だった。

 


そんな記憶がある。

 

 

 

今私は41歳。
もうなめられたどうだなんて、
気にしない年齢になった。
でもやっぱりピンクは抵抗がある。

 


子どもの頃から黒の服にゴールドのアクセサリー。
Hiphopが好きで毎晩夜遊び。
尖ったファッションでかっこよく、
簡単に人を寄せ付けない自分が好きだった。

 


今でこそ強さを前面に出すことはないが
人とは馴れ合わず、
一定の距離を保ちながら
大人の関係を築きたいと考えている。

 


カラー診断をすると最初に言われるのが
「パステルカラーのピンクがお似合いですよ」
私の個性と真逆じゃないか。
いつも思っていた。

 

 

 


つい先日、海外出張から戻った夫が
いそいそとプレゼントをくれた。
箱を開けるとそこには
ピンクサファイアのネックレス。

 


「なぜこれ?」
と思わず言いそうになるのをこらえた私に
夫は言った。

 


「君はこんぺいとうみたいだから。
尖ってるけど中身は甘いんだよね。」

 


どういうこと?
問いただす私に夫はただ笑っていた。

 

◇About Story◇
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