真珠の作り方



Repair
Resizing
生きた貝の中から見つかるパールは、古より大変不思議なものとされてきました。
「貝の中に月の雫が宿ったもの」
など色々ないわれがあります。
5世紀の初めから中国で養殖真珠が作られていました。その後ポリネシアでも同様に製造されましたが、いかんせん難しく安定して生産することはできなかったようです。
その歴史を書き換えたのが日本の御木本幸吉。現在のMIKIMOTOにつながります。
貝が真珠を形成できるのは、貝殻の内側の薄い肉膜があるからです。この細胞が貝殻を形成します。つまり貝と肉膜の間に異物を挿入するとその異物の上にも細胞が貝殻を形成し、これが真珠になるのです。
しかしこの状態では真円になりません。真円にするためには、貝の内蔵に貝殻で作った玉を入れます。そこに肉膜の細胞を一緒に入れることで、玉を細胞が取り囲み丸い真珠が完成するのです。