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ダイアモンドは鑑定書4Cで選ぶと間違いない?

この記事を読んでくださっている皆さまなら
「宝石鑑定書」という名前を聞かれたことがあると思います。
では「宝石鑑別書」はご存知ですか?
実はこの2つ、似て非なる書類なんです。

 

 

 

 

「鑑定書」は一般的に、ある一定以上の大きさ(重さ)の
ダイアモンドについてくる証明書。
そして「鑑別書」はダイアモンド以外の
カラードストーンについてくる証明書を言います。
(ダイアモンドについてくる場合もあります。)

 

 

内容も以下のように違っているんです。
□ダイアモンド鑑定書(ダイアモンド グレーディング レポート)
4C(カラー・カット・クラリティ・キャラット)で
表される品質要因を一覧できる証明書。
*4Cについては後日お話しします。
□鑑別書
科学的検査を行い、その宝石が何でできているのか、
またどんな種類なのかが掲載されている証明書。
*ダイアモンド、カラードストーン、両方に添付可能。

 

つまり「これって本物?にせもの?」
という場面で活躍するのは鑑別書ということになります。
鑑定書は「これは紛れもなくダイアモンドです。」
とわかった上で発行する証明書ということですね。

 

 

ではここからが本題です。
ダイアモンドの価値は鑑定書が全てなのでしょうか。
実は鑑定書の歴史はとても古く、12世紀半ばまで遡ります。
そして今でもダイアモンド取引において
とても重要な役割を担っていることは間違いありません。

 

 

ちなみに私はダイアモンドディーラーに仕入れに行く際は事前に
「0.5キャラットでラウンドブリリアントカット、G-HカラーでクラリティはVSクラスをいくつか見せてください。」と連絡をいれておきます。
そうすると私がディーラーを訪れた時には
既に希望のグレードのダイアモンドが何石も用意されています。
ちなみに上のセリフを訳すとこうです。
「0.1gで丸いフェイスに多面体のカッティングが施された若干温かみのある色。そして目視で内包物が見えない程度をいくつか見せてください。」

 

イメージしてみてください。
魚市場で仲買人が大声で暗号のようなものを言い合って仕入れる、
それと同じです。
あまりに細やかで専門性の高い情報が多いため
世界基準で統一し、表現をシンプルにしているのです。

 

 

1ピースの小さなショートケーキより
1ホールの大きなデコレーションケーキのお値段が高いように
ダイアモンドも重さや外観、色味、内包物の量などで
価格は大いに異なります。
ではこれはあくまでも市場価値を決める1つの要因にすぎません。
私たち一人一人同じ人間が存在しないように、
ダイアモンドも同じ物は実は1つも存在しないのです。
ダイアモンドはこの世に現れるまでに
何億年もの歳月を要し
驚くほどの偶然が重なって出来上がります。
だから目の前にある一石一石は全て運命の巡り合わせです。

 

 

例えば真っ白なウェディングドレスを好む方がいれば
アンティーク調の柔らかなアイボリーカラーのドレスを
好まれる方もいるでしょう。
テスラ社の最先端の自動運転車に惹かれる方もいれば
宝石の好みも全く同じです。

 

 

私のエンゲージリングのダイアモンドは
イエローがかったスクエア型をしています。
キャンドルのような月の光のような温かみが
とても気に入って決めました。

 

 

宝石との出会いは人との出会いのようなもの。
鑑定書を大切にするのも
インスピレーションを大切にするのも
それぞれの価値観によって異なります。
生涯一度きりの出会いを楽しまれることをお勧めします。