ルビーが外れてしまったリングのお修理


Repair
石が外れたリングのお修理
ルビーの一番右端にぽっかり空いている穴。実はここにもルビーが入っていました。
拡大して検査したところ、石を留めている爪が何かにぶつかった跡を発見。ぶつかった強い衝撃で向きが変わり、そのままルビーが外れてしまったようです。
今回のお修理は、まず同じ色合いのルビーを探すことから始まりました。ダイヤと違ってカラードストーンは同じ赤でも色のバリエーションが様々。似ている色が見つかったらとにかくラッキーです。
なんと今回はサイズも色も同じグレードのルビーを見つけることができました。そして爪の角度を直して、ぶつかって凹んだ箇所も修理して完成です。
実はこのリング、京セラさんが作っているクレサンベールというジュエリーブランドのものです。私は過去に、京セラさんのジュエリーデザインをさせていただいていた時期があります。京セラ発祥の地である工場に何度も足を運び会議しました。もの作りに対して真摯で一生懸命な社員さんたちと一緒にお仕事をさせていただいた経験は今でも宝です。
もちろん今の本社にもお伺いしたことがありますが、多くの芸術作品が飾られている様はまるで美術館のようでした。
これは偶然ですが、クレサンベール店頭で接客販売のアルバイトをさせていただいた時期もあります。京セラフィロソフィを毎朝の朝礼で読んで一人ひとりの体験に落とし込んでいく様は大きな学びになりました。
今の私を形成するになくてはならない企業様が作られたジュエリー。このリングを修理させていただけたことが感謝でした。培っていただいた経験と知識を、これからは山形の地で皆様に提供していきたいと臨んでいます。